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第95話:形をアートにするひと


                    「犬」 いとうたくや   

この作品は、古くからの友人であるイトウくんの息子さんが描いた絵です。優秀賞をいただいたという知らせを聞き、美術展に夫婦そろってみに行くからねと応えたのに、急によんどころない事情ができて残念ながらみに行けませんでした。でも息子さんの絵を画像として取り込み、こうしてPCを通して拝見しています。

美術展にちゃんと足を運び作品をみたという共通の友人であるオガワくんは、きのう仕事の合間をぬって、絵の感想を届けに来院してくれました。ちなみにオガワくんは、美術のイロハをいつも教授してくれるわたしの先生なのです。そのオガワ先生いわく「たくやくんの絵は構図がすばらしい。それと線にちからがある」と褒めていました。(不肖の弟子も同感。)

ピカソと並ぶ20世紀を代表する画家フランシス・ベーコンは、「自分が惹かれるイメージを再現しているだけ」といいます。身体の形(フォルム)が一見グロテスクに描かれているのは、それはベーコンにとって惹かれるイメージであるということ。それを鑑賞する側のわたしたちにとっては、なぜか不思議な時間を共有してしまうようです。

たくやくんが対峙した「犬」の身体にも、きっと惹かれてやまないイメージが存在していたということ。絵を描くひとは、律動する形(フォルム)が見えるひとであり、それをアートにして伝える役割をもったひとなのかもしれません。

※フランシス・ベーコン (FRANCIS BACON 1909~1992 )
第28話で斉藤環がとりあげたことに触れましたが、やはり気になる画家です。
◇フランシス・ベーコン展BACON(没後アジア初の回顧展)
東京国立近代美術館 2013.3.8 (金) ~ 5.26 (日)
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