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第24話:アナログ感覚を取り戻す

患者さんの中には「仕事でパソコンを使っているので、家に帰ってまでパソコンは使いたくない」という方が結構います。ストレスフルな職場で一日中パソコンに向かい、当然眼は疲れ、頸肩はこりこりというパターンです。パソコンを使った仕事も多様化して、ある管理職の方は右手のマウスで承認印のクリックを400件カチカチするとか、ある商社マンの方は毎日約120件のメールに目を通し、その半分の約60件に返信するとのことです。通勤の電車では、携帯やスマホで仕事から離れた世界に癒しを求めるのでしょうが、いかんせんそれはバーチャルな世界、やり過ぎるとまた目が疲れることになります。

ことほどさように、デジタルは思った以上に生活に深く浸透しているだけに、週末は身体を動かしたり自然と触れ合ったりするなど、意識的にアナログ感覚を取り戻す工夫をしてみることが大事になります。言い換えると、現代は実感というものが持ちにくくなっている時代であり、リアリティを感じるセンサーが働きにくくなっている。だからこそ、アナログ感覚の体験は、リアリティを感じるセンサーを磨く貴重な機会になります。

患者さんによくこんなことをいいます。「ここのベッドで横になっているときだけでも自分の身体と向き合って下さい」と。自分自身が身体をいたわることは、まず自分の身体や呼吸に意識をもっていくことです。できることなら、普段から1日のうち15分でよいから「ぷち瞑想」をお勧めします。そうしたことがリアリティーを感じるきっかけであったり、大事なアナログ感覚を取り戻すことになります。

そもそも私の鍼灸治療は、遠赤外線とか低周波治療器のような電気医療器具は一切つかわず、昔ながらの鍼とお灸を基本としています。私は勝手に「アコースティック治療」と名付けています。まさにアナログな治療だからこそ、患者さんにとってはアナログ感覚を取り戻す効果があるのだと思っています。
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