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第04話:日常言語にみる「気」

「気」といわれてもそもそも見えないもので、実感されにくいものと思われがち。ところが、日常言語の中には「気」を含む単語が五萬とあり、実感されにくいどころか、むしろ「気」の中にどっぷりつかって生活していることがわかります。

その証拠に、国語辞書を開き「気」の項を紐解けば、たくさんの「気」の派生語に出会えます。それらを次のように2つに分類。

 ①自然と密接に関係する言葉
  ⇒気温、空気、大気、天気・・・ほかに気体、気圧、気流、湿気など
 ②心の状態と密接に関係している言葉
  ⇒気が休まる(ほっとする)、気が立つ(興奮する)、気に障る(機嫌がわるい)、
   気にいる、気を取り直す(気分をかえて元気になる)、気が早い、気が長い、
   気が短い、気が弱い、気が強いなど

こうしてみると、自然界も心の状態も、気のありようと密接に関わっていることがわかる。
前述したように、身体と心を結ぶ「気」、人と人、もしくは人と自然の間で感応する「気」の働きを考えれば、「気」がこれだけ豊富に反映されるのは当然かもしれない。しかも、これらの言葉を外国語に翻訳すると、たちまち「気」の痕跡は無残にも消滅してしまうでしょう。

言語学者のソシュールは「言葉はものの名前ではない」といったとか。言葉は「ものの名前」つまり記号のようなものではなくて、言葉が作られるという背景には、そこに関わる文化とか生活習慣に根差した歴史、もしくは自然環境があるということ。「気」を含む言葉がこれだけ五萬とあるのは、実はこの世界は「気の世界」で作られている、いや「気の世界」そのものかもしれません。
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