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第78話:「経絡」を調える(1/2)

「経絡」についての基礎知識
(専門的なことをかみ砕いて書いたつもりですが、難しければ読み飛ばしてください。)

気が流れる12本の「経絡」は独立した存在ではなく、決まった順番で繋がっています。これを「流注(るちゅう)」と呼びます。初めに「肺経」からスタートして、終わりを「肝経」とし、そしてまた肺経へ戻る。全体がまるで「メビウスの環」のような周回運動の中で気が巡り巡って、昼に50回、夜に50回循環を繰り返すといいます。

肺経[始点]⇒大腸経⇒胃経⇒脾経⇒心経⇒小腸経⇒
         ⇒膀胱経⇒腎経⇒心包経⇒三焦経⇒胆経⇒肝経[終点]

経絡にもとづく身体観では、内臓の生理的機能はすべて体表面における経絡の機能に還元して捉えられます。つまり内臓の変動は経絡上のツボ(経穴)に反応として現れ、逆にツボに鍼やお灸をすることで、内臓の変動が調えられるという関係です。具体的には、肝臓の変動は肝経上の経穴に反応として現れ、治療するときは肝経上の反応しているツボ(経穴)を選んでそこに治療をするのです。こうして、それぞれの経絡は関連した内臓に連絡してネットワークを組んでいます。この統合的システムを「臓腑経絡システム」と呼ばれ、いわゆる「気の循環系」を為しています。

    [内臓の生理的機能] ⇔ [経絡の機能系] ⇔ [ツボ(経穴)]

12本の経絡は、足に6本、手に6本ずつ分布。さらに陰経と陽経のグループと、表裏の関係とに分類され、経絡同志が複雑にからんでネットワークを組んでいます。
ちなみに下表では、上半分が足の6経絡、下半分が手の6経絡。また、縦方向が陰経と陽経のグループ、横方向が表裏の関係になります。( )内は主に流れている部位と陰陽を示しています。

 【  陰 経  】      【  陽 経  】 
┏脾経 (足の太陰) ⇔ 胃経 (足の陽明)┓
┃肝経 (足の厥陰) ⇔ 胆経 (足の少陽)┃《足の三陰三陽》
┗腎経 (足の少陰) ⇔ 膀胱経(足の太陽)┛
┏肺経 (手の太陰) ⇔ 大腸経(手の陽明)┓
┃心包経(手の厥陰) ⇔ 三焦経(手の少陽)┃《手の三陰三陽》
┗心経 (手の少陰) ⇔ 小腸経(手の太陽)┛

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